電子たばこの仕組み

電子タバコはどのように機能しますか? JT Scienceから消費者が利用できるさまざまなタイプの電子タバコと電子液体について学びます。

電子たばこは、デバイスまたは交換式カートリッジに含まれるリキッドを電気加熱することで、吸入可能なベイパーを発生させています。

電子たばこでは、加熱媒体を介してリキッドを直接加熱しています。加熱媒体には一般的にコイルがよく使用されています。電気ポットのお湯が湧き、蒸気が発生する仕組みと似ています。

電子たばこの種類

電子たばこには主に次の3つのタイプがあります。

  • Cig-a-likes

    シガライク (Cig-a-likes、 シガレット様)

    リキッドがあらかじめ充填された交換用カートリッジを使用する、シンプルなタイプの電子たばこです。バッテリーには使い切りと充電式の2種類があります。カートリッジシステム(Cartridge systems)とも呼ばれます。

    シガライクは最初に登場したタイプの電子たばこです。その名のとおり、多くは従来の紙巻たばこと同じようなサイズ、形状です。

    使用時には、吸い口を吸うだけでカートリッジ内のリキッド(液体)が自動的に加熱され、ベイパー(蒸気)が発生する仕組みになっています。また、シガライクの多くは、デバイスの先にLEDライトが組み込まれており、使用するとたばこの火を模した光が点灯します。

    使い切り と充電式の2種類があり、第1世代の電子たばことも呼ばれています。

  • Closed tank systems

    クローズドタンクシステム(Closed tank systems)

    このタイプの電子たばこも、あらかじめリキッドが充填された交換用カプセルを使用しますが、より多くのベイパー(蒸気)を生成できるよう、シガライクよりも容量の大きいバッテリーが使われる傾向にあります。バッテリーは充電式で、カプセルシステム(Capsule systems)とも呼ばれます。

    シガライクの次に開発されたのがクローズドタンクシステムです。シガライクと同様にリキッド充填済みのカプセルを用いるため、使用者は自分でリキッドを補充する必要がありません。そのため、リキッドに触れたり、誤ってこぼしたりしてしまう危険性も軽減されています。

    また、シガライクに比べてクローズドタンクシステムのバッテリーは充電容量が大きい場合が多いため、コイルへの通電量が増し、より多くのベイパーを発生させることができます。

    リキッドが充填されたカプセルは、特定のデバイス専用に作られていることが多く、そのため、リキッドのフレーバーの種類は使用するデバイスによって決まります。

  • Open tank systems

    オープンタンクシステム (Open tank systems)

    このタイプの電子たばこは、使用者が自分でリキッドを充填できるようになっています。クローズドタンクシステム同様、より多くのベイパー(蒸気)が生成されるよう、容量の大きい充電式バッテリーが使用される傾向にあります。デバイスやリフィル(充填)用リキッドの種類が豊富なので、好みに合わせたカスタマイズが可能です。リフィル可能システム(Refillable systems)とも呼ばれます。

    電子たばこの中でも、最も製品の種類が豊富なのがオープンタンクシステムです。オープンタンクシステムでは、使用者が自分でデバイスにリキッド(液体)を補充します。

    リキッドについては現在、さまざまなブランドの製品やフレーバーが販売されており、自分の好みのものを選ぶことができます。

    デバイス自体も、さまざまなサイズ、形状、バッテリー容量から選択が可能です。より複雑なデバイスでは、加熱コイルに供給する電力を変えることで発生するベイパー(蒸気)の量を調整できる機能を搭載したものもあります。また、加熱コイル自体を取り替えられるデバイスもあります。

    第2世代・第3世代とも呼ばれているデバイスです。

リキッド(液体)
について"

電子たばこのベイパー(蒸気)は、リキッド(液体)を電気で加熱することにより生成されます。

一般的に、リキッドは次の成分を含有しています。

  • 溶媒
  • ニコチン
  • 香料

リキッドについて

JTI (Japan Tobacco International) では、食品に使用される香料、プロピレングリコール(PG)および植物性グリセリン(VG)と医薬品に使用されるニコチンをリキッドに用いることで、品質を保証しています。

これらの成分はさまざまな比率で使用され、さまざまなvapingエクスペリエンスを作成します

フレーバー嗜好のグローバルトレンド

2021年第3四半期時点では、メンソール/ミントフレーバーが最も人気が高く、続いてフルーツ、たばこ、リッチという順番になっていました。このトレンドは、お客様の嗜好や規制などの様々な要因により変化します。

Global e-liquid flavor trends pie chart

 

溶媒

溶媒はリキッドの主成分であり、ニコチンや香料など他の成分を溶かす役目を果たします。また、加熱時には目に見えるベイパーを生成します。最も良く使用される溶媒は、次の2つです。

プロピレングリコール

無色透明のほとんど無臭の液体で、フレーバーと吸いごたえの両方に影響を与えます。

植物性グリセリン

無色透明の無臭の液体で、目に見えるベイパーの生成量に影響を与えます。

PGとVGは通常、組み合わせて使用され、その比率によって吸いごたえや味、発生するベイパー量に影響を与えます。

ニコチン

ニコチンの濃度は、リキッドごとに異なります。EU域内で最も普及している濃度は、リキッド1mlあたり20mg未満の割合です。ニコチンがまったく含まれないリキッドもあります。

フレーバー

20歳以上の喫煙者やベイパー製品使用者が電子たばこを試す大きな理由として、フレーバーがあります。香料成分は、たとえ含有量が微小であったとしても、各製品の味や香りの特徴に影響を及ぼします。

電子たばこの概念図

ここの情報は一般的な情報です。実際に販売されている製品と比較すると、ここに記載されている情報は実際の製品特性と異なる場合があります。

最も簡便に使用できるタイプの電子たばこでは、使用者が吸い口を吸うと自動的に電気が流れます。 電源ボタンを押して使用するタイプの製品もあります。

充電について

主な電子たばこのバッテリーは、充電にUSBケーブルを使用します。いくつかのデバイスにはコンセントから充電できるタイプのものもあります。

電子たばこのバッテリーを充電する際は、必ず専用の充電ケーブルをご使用ください。

充電について

電子たばこのバッテリー

電気抵抗とベイパー製品の特徴

電気抵抗の違いは、電流量の変化を伴いベイパー製品の特徴に大きな影響を与えます。主な要因は次の通りです。

  加熱部の電気抵抗が小さい 加熱部の電気抵抗が大きい
電流量 大きい 小さい
バッテリーの消耗 早い 遅い
吸入ごとに消耗されるリキッド量 多い 少ない
※リキッドの消費量はデバイスの違いによっても異なります

関連情報

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加熱式たばこ
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ベイピングとは
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ニコチンについて