リスク低減製品の可能性を最大限にするために
私たちのリスク低減製品* は、喫煙に伴う疾病のリスクを低減させる可能性を有しており、より多くのお客様に受け入れられることを目指しております。私たちは、革新的なリスク低減製品*をお客様に提供すること、そして科学的に厳密な方法によってそうした製品の開発と試験をたゆみなく続けることをお約束します。
現在、成人喫煙者の間では、「電子たばこ」と「加熱式たばこ」という2つのカテゴリーのリスク低減製品* を使用する方が増えています。そこには生活習慣に関わるさまざまな理由がありますが、主な理由の一つは、従来のたばこ製品による健康への影響を減らしたいからだということが調査から明らかになっています。
リスク低減製品* を提供し、普及させることは、公衆衛生・規制当局にとっても、私たちの事業にとっても、有益であると私たちは考えています。また、英国をはじめとする各国の第三者機関による最近の報告書では、電子たばこが紙巻たばこと比較して安全性が高い可能性があると報告しており、これはベイパー製品のリスク低減可能性を支持するものと考えています。
リスク低減製品* の長期的な健康影響を判断するにはまだ時間が必要ですが、燃焼を伴わないこと、及びベイパーやたばこベイパー(たばこ葉由来の成分を含んだ蒸気)中に含有される健康への影響が懸念される物質が少ないことは、これらの製品に喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性があることを示唆しています。
だからこそ、私たちのすべてのリスク低減製品*がこの可能性を発揮できるよう、私たちは全力を尽くしています。お客様・規制当局・科学界に対して透明性を以て接することに私たちは誇りを持っており、学会や論文審査のある学術誌に研究成果を定期的に発表しています。こうした私たちのアプローチはこのテーマに関する最新の知見と、エビデンスに基づく見解によって、日々向上しています。
リスク低減に向けて
私たちの科学的アプローチは、系統立った開発スキームにより製品の質を担保することから始まります。これにより、私たちはあらかじめ決められた基準の範囲内で試作品から最終製品まで設計を進めることができるのです。
私たちの次世代製品によって、どうすれば喫煙に伴う健康へのリスクを最小限に抑えられるか? どうすれば成人の喫煙者にリスク低減製品*を最大限に受け入れていただけるのか?
この2つの問いが、私たちのリスク低減製品*設計アプローチの中心にあります。私たちは理にかなった製品設計、厳密な検証、および偏りのないエビデンスによって、その答えを導こうとしているのです。
有害要素の特定
新しいリスク低減製品*を開発すると、それが生成するベイパー及びたばこベイパー中に含まれる健康への影響が懸念される物質―科学的には「有害または有害な可能性のある成分」(Harmful or Potentially Harmful Constituents:HPHC)と呼ばれる―が従来のたばこ製品に比べて少ないということを最大限の精度で証明しなければなりません。
リスク低減評価の最初のステップは、リスク低減製品*のベイパー及びたばこベイパーなどのエアロゾル中に測定されるHPHCが、紙巻たばこの煙に含まれるものより少ないかどうかを調べることです。
生成成分による影響の測定
次のステップは、生成されるHPHCの低減が、毒性の低減になっているかどうかを評価することです。
私たちは医薬品や食品に対して用いられている手法に合致し、標準化され、有効性が検証された試験によって、こうした毒性評価を行っています。また、従来の毒性試験に加えて、たとえばインビトロ疾病モデル※を適用した試験なども実施します。
※試験管や培養器などの中でヒトや動物の組織を用いて、体内と同様の環境を人工的に作り、薬物の反応を検出する試験のこと。
ヒトに対する影響の調査
新しいリスク低減製品*が、確実に望ましい科学的結果を示すものになるよう開発するだけでなく、使用したときの影響に関するデータも収集します。この段階では、使用者に対する製品の影響を実際に調べることによって、リスク低減の可能性を示す臨床的エビデンスの確保を目指します。これには曝露低減試験や薬物動態試験が含まれます。
長期的な成功の確保
細心の注意を払って行われる私たちのリスク低減製品*の試験は、製品が市場に出て終わりというわけではありません。リスク低減製品*は製造業者・規制当局・お客様の誰にとってもまだ比較的新しいものであり、使用に伴う健康影響が不明な点も多いため、その長期的な影響をモニタリングすることが欠かせません。私たちは製品の開発からお客様による使用までの全ての段階において、真剣にこれに取り組んでまいります。
私たちは自身のリスク低減評価プログラムについてオープンにし、透明性を保つことを目指しており、権威ある科学系の国際学会や論文審査のある学術専門誌で研究成果を発表しています。
現在までの研究成果について、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。